インタビュー

Interview

vol.01

死ぬまでやんちゃして楽しむ それが本当の終活です

小松 伸治さん|BIZcomfort神戸三宮(2017年08月~)

プロフィール

NPO法人終活支援「キッピーズ」理事。2017年10月、「自分らしく、生きて、逝く」という理念のもと、終活の新しいイメージを確立し、情報を提供するべくNPO法人を設立。普段はファイナンシャルプランナーとして働いていらっしゃいます。

このオフィス全体でプチ会社みたいなものが出来ている

ー まず、このオフィスに決めた理由はなんですか? 確か、「神戸・オフィス」ってネットで検索したら出てきて、その時にレンタルオフィスのことを知りました。自分のためじゃなくて、知り合いがオフィスを探していたから、教えてあげるつもりで、オフィスっていくらくらいで借りられるのかなって、軽い気持ちで見ていました。そしたら、神戸三宮オフィスがキャンペーンやっていて、安く借りられることが分かって。NPOを立ち上げるのはもう少し先だったのですが、これなら安いし、先に借りてもいいやと思って、自分が契約することになりました。 ー 小松さんは当社のコワーキングスペースも使える「リザーブドブース」をご契約中ですが、使ったことはありますか? 今のところないです。大阪に行った時に、弁天町にある大阪ORCオフィスに行こうかなと考えたことはあったけど、往復の交通費のことを考えたら、コーヒー店でもいいかなと少し迷って、結局行かなかったということはありました。弁天町だと少し行きにくいので、東京みたいに他の拠点が増えたらもっと使えるかもしれないです。本町に拠点があれば間違いなく使っていたと思います。 ー ここを借りて感じるメリットはありますか? 三宮からも元町からも歩けるし、来客時は東急ハンズの3軒隣がドン・キホーテで、その3軒隣りが自分のオフィスって説明したら三宮の人はだいたい分かるので、案内しやすいです。交差点の名前言うよりもドン・キホーテ近くって言った方が伝わります。それくらい三宮はローカルな街ですから。あとは、新しくビジネスを始める方が多いので、そういう方たちと出会って、いろんな情報が入ってくる、そこがいい所ですね。ここのオフィスの人はみんな仲いいですよ。「何の仕事やっているの?その仕事だったら、自分の会社でこんなことも出来るよ」みたいな感じで自然に会話が生まれています。みんな、そういう繋がりを求めているから、ここでの紹介連鎖はものすごく大きいです。一緒にランチに行くこともありますよ。いろんな業種の人が集まって、プチ会社みたいですよね。 ー 講演会も先日、開催されたようですが、それももしかしてこのオフィス繋がりですか? そうです。このオフィスにいる建築事務所の人から、イベントを手掛けている広告会社の人がいるからって紹介されたのがきっかけです。

終活とは「一生涯、楽しんで生きる活動」のこと

ー 「キッピーズ」はどういう経緯で生まれたのですか? 高校1年生の時の同級生の集まりです。楽しく、時にはやんちゃに高校生活を送っていたのですが、そのまま楽しく年を取った人がこの年になって集まった。それで、「キッピーズ」って名前をつけて遊ぶようになって、せっかく集まったのだから、ボランティアでもいいし、何かやりたいねって話になりました。でも、ただ集まるだけだと、仕事もあったり、主婦の人は家事もあったりで、なかなか家を空けて集まれないじゃないですか。それで、何か仕事として活動すれば、集まる動機付けになっていいのではということになりました。 ー 「キッピーズ」ってどういう意味ですか? その高校の時の仲間同士のLineグループ名がキッピーズ。グループを作ってくれた人のあだなが「キッピー」だから、その名前にしたのかなと思う。そのキッピーは、副理事です。 ー 活動を終活に関することにしたのはどうしてですか? 認知症ってよく聞くよねって話からスタートしました。日本の女性の平均寿命が約87歳で、その中でどのくらいの人が認知症かと言うと、半分以上とも言われている。長生きして認知症になるか、それともピンピンコロリがいいかって言ったら、後者だよねって。こんな話をキッピーズで話して、ピンピンコロリのためにどうしたらいいだろうと考え始めました。 ー 私の考える「終活」というのはお墓探しとかエンディングノートとかそういったイメージですが。 終活本などには、そういう話が必ず書かれているけれども、私は、終活を違うものとして捉えています。「キッピーズ」という名前にしたのも、あえて「終活」という言葉を入れたくないと思ったからです。お葬式やお墓のために活動したい人はいないだろうし、子供の為に何かしたいというのはあるけど、子供の為には元気でいることも大事。定年を迎えた後も、一生涯楽しく働ける仕事や趣味に関する情報を提供したいと思っています。死ぬ日まで楽しんで生きるにはどうするかを考える、それこそが本当の終活ではないでしょうか。

日本各地を周って温泉やおいしいものを楽しみたい

ー 世間のイメージと「終活」に対するアプローチが全く違いますね。 「終活」と言う言葉が独り歩きしすぎているかもしれません。お墓や葬式の話は、正直楽しくないし、ネットで調べたら解決することも多いですよね。確かに、エンディングノートが大事な場面があることも事実です。でもそれは、エンディングノートを書くという行為が大事なのではなく、エンディングノートの内容についてみんなで話し合う家族会議の場を持つことが大事ですよと広げる活動ならばありだと思います。 今後はどのような活動をしていきたいですか? 基本的には「キッピーズ」のメンバーが集まって、楽しいイベントに落とし込んでいく活動です。面白い活動だということを感じて、定年を迎えた時間のある人がどんどん集まってくれたら、その中で自分の働きとかやりがいを見つけてほしいと思っています。あとは、婦人会(町内の自治体の中にある、女性の任意団体)と組んで、面白い企画も考えていますよ!残念ながら、まだ今はオープンに出来ないですが…。 ー ご自身はどのように生きていきたいですか? セミナーやイベントを通して日本各地を訪ねて、その地元のおいしいものを食べて、温泉に入りたいという夢があります。それで、妻と子供が暮らしていければそんないいことないですよね。今は3Fに入っているJOYFIT(スポーツジム)でシャワー浴びるくらいですよ…シャワーから温泉にレベルアップしたい(笑)